この勾玉は、とても品質の高い、明るく鮮やかな緑色の翡翠を磨き上げた逸品です。
6世紀ごろに日本の歴史から姿を消した翡翠が、1935年に再び発見された記念すべき場所が、小滝川上流に位置する土倉沢です。
現在に至る糸魚川翡翠の新しい歴史は、ここ土倉沢から始まりました。
私たちが何年も求めていた非常に質の高い糸魚川産翡翠です。
昨今では、このような高品質の翡翠はとても稀少になってしまったため、糸魚川の方たちであっても入手が困難になっています。
そのため、このレベルの翡翠を手に入れた方は、たとえお店でもなかなか手放したがらず、私たちが現地を訪れてお願いしても簡単には譲っていただけません。
しかしこのたび、不思議な偶然が重なって、何のご縁か巡り会った方が、美しい翡翠を取り扱われており、幸運にも譲っていただくことができました。
糸魚川で長く翡翠と関わってきた方が、品質を見極め、細かい産地情報も管理し、丁寧に製作した翡翠製品です。
糸魚川産翡翠の中でも特に高品質な透明感のある深く鮮やかな緑色、そして稀少な入りコン沢の青翡翠など…。
とても高価なものではありますが、これほどの品質の糸魚川産翡翠をご紹介できることは本当に嬉しくまた、当店の誇りです。
日本の国石「糸魚川産翡翠」は日本で唯一の、そして世界でも有数の「宝石質翡翠」として、その質の高さが評価されています。
同じく品質の高いことで有名なミャンマー産の翡翠原石が風化によって表面に褐色の皮殻を持つのに対し、糸魚川の、特に海で見つかる翡翠は、原石のままで十分に美しいのも特徴の一つです。
また、大規模な商業的採掘が行われているミャンマーに対し、糸魚川の翡翠はほぼ自然の状態で保護されているため、市場に出回っている量が少なく、その希少性も大きな価値となっています。
翡翠の勾玉は、古代日本の人々の富や権力の象徴であり、呪術的・宗教的な意義を持つ特別な石でした。
勾玉の不思議な形は、日本独特のものと言われています。
古代の日本で最初に生まれた月神信仰が、勾玉の形を作り上げたという説もありますが、この形が何を意味しているのか、まだ分かっていません。
勾玉は何故、わざわざ堅くて加工の難しい翡翠で作られなければならなかったのでしょう。
古代の人々は、翡翠に何を見ていたのでしょうか。
翡翠は、厄災から身を守る「魔除け」として大切にされてきました。
心を落ち着かせ、何が起こっても沈着冷静でいられるよう導き、忍耐力を高めるとも言われています。
また、永遠の愛や友情を守り、新しい物事に向かう勇気を与えて良い結果を導くとされています。
HS328
糸魚川土倉沢産翡翠勾玉
長さ 約33mm 幅 約20mm 厚み 約12mm 重さ 約13g
翡翠の産地 新潟県糸魚川市土倉沢
●浄化用の白檀香と共にお届けします。
●当店で発行する「翡翠産地保証書」をお付けします。
●革紐をお付けします。
※研磨されていますが、内包物の影響などで表面に傷や滑らかでない部分がある場合があります。
※石の色はご覧のディスプレイなどにより異なって見える場合があります。
※革紐は水濡れや摩擦によって色落ちする場合があります。ご使用の際はご注意ください。
※この商品は当店の他の店舗でも販売しているため、ご注文のタイミングによってはすでに売切れている場合がございます。その際は追って当店から連絡いたします。