非常に稀少な入コン沢産青翡翠の管玉です。青色の濃淡が美しく、透明度もある、質の高い青翡翠です。
翡翠の青色は、世界的にもきわめて稀なファンシーカラーで、幻と呼ばれるほどの人気があります。
入コン沢は、翡翠峡で有名な小滝川の支流です。ここで産出する青翡翠はとても美しく翡翠ファンの垂涎の的です。
しかしすでに産出は終わってしまい、現地の方は「根が尽きた」とおっしゃっていましたので、今後新しい石が出てくる可能性は極めて低いと思われます。
私たちが何年も求めていた非常に質の高い糸魚川産翡翠です。
昨今では、このような高品質の翡翠はとても稀少になってしまったため、糸魚川の方たちであっても入手が困難になっています。
そのため、このレベルの翡翠を手に入れた方は、たとえお店でもなかなか手放したがらず、私たちが現地を訪れてお願いしても簡単には譲っていただけません。
しかしこのたび、不思議な偶然が重なって、何のご縁か巡り会った方が、美しい翡翠を取り扱われており、幸運にも譲っていただくことができました。
糸魚川で長く翡翠と関わってきた方が、品質を見極め、細かい産地情報も管理し、丁寧に製作した翡翠製品です。
糸魚川産翡翠の中でも特に高品質な透明感のある深く鮮やかな緑色、そして稀少な入りコン沢の青翡翠など…。
とても高価なものではありますが、これほどの品質の糸魚川産翡翠をご紹介できることは本当に嬉しくまた、当店の誇りです。
日本の国石「糸魚川産翡翠」は日本で唯一の、そして世界でも有数の「宝石質翡翠」として、その質の高さが評価されています。
同じく品質の高いことで有名なミャンマー産の翡翠原石が風化によって表面に褐色の皮殻を持つのに対し、糸魚川の、特に海で見つかる翡翠は、原石のままで十分に美しいのも特徴の一つです。
また、大規模な商業的採掘が行われているミャンマーに対し、糸魚川の翡翠はほぼ自然の状態で保護されているため、市場に出回っている量が少なく、その希少性も大きな価値となっています。
管玉(くだたま)は、管状になっているビーズのことです。「管」にひもや糸を通してネックレスなどに用います。
管玉の起源は古く、縄文時代にはすでに石や獣の骨などを用いて作られていました。このころの管玉は呪術的な意味合いの強いものでした。
弥生時代から古墳時代には装飾的な意味を持つようになり、時にステータスシンボルとして翡翠などの美しい石材を使ったものが作られました。
管玉の製作には高度な技術を要することから、特に堅い翡翠などを用いた美しいものは、権力や地位の象徴となったことが想像できます。
奈良時代以降、装飾品としての管玉の製作は途絶えたとされていますが、これは糸魚川の翡翠が歴史から忘れ去られた時期と重なっています。当時の政治や文化、宗教が関わっているのでしょうか。
糸魚川産翡翠の管玉は、勾玉と同様、古代から数千年にわたって日本の人々に大切にされてきました。
今もそれらがほとんど形を変えずに愛されているのは、管玉や勾玉が日本人の魂に触れる存在だからではないでしょうか。
現代の私たちに時を超えて語りかけてくる存在のように思います。
翡翠は、厄災から身を守る「魔除け」として大切にされてきました。
心を落ち着かせ、何が起こっても沈着冷静でいられるよう導き、忍耐力を高めるとも言われています。
また、永遠の愛や友情を守り、新しい物事に向かう勇気を与えて良い結果を導くとされています。
HS335
糸魚川入コン沢産 青翡翠管玉(くだたま)
長さ 約36mm 直径 約16mm 貫通穴径 約3.5mm 重さ 約15g
翡翠の産地 新潟県糸魚川市入コン沢
●浄化用の白檀香と共にお届けします。
●当店で発行する「翡翠産地保証書」をお付けします。
●革紐をお付けします。
※研磨されていますが、内包物の影響などで表面に傷や滑らかでない部分がある場合があります。
※石の色はご覧のディスプレイなどにより異なって見える場合があります。
※革紐は水濡れや摩擦によって色落ちする場合があります。ご使用の際はご注意ください。
※この商品は当店の他の店舗でも販売しているため、ご注文のタイミングによってはすでに売切れている場合がございます。その際は追って当店から連絡いたします。