K1092
カイラス産ヒマラヤ水晶原石
約56mm×約41mm×約32mm 約86g
水晶の産地 ヒマラヤ・カイラス山(チベット)
● 浄化用の白檀香と共にお届けします。
カイラス山はチベット高原西部にそびえる標高6656mの独立峰です。
チベット語ではカン・リンポチェ(尊い山)と呼ばれ、チベット仏教の聖地です。
さらに、ヒンドゥー教、タントラ仏教、ジャイナ教、ボン教徒にも聖地として信仰されている、ヒマラヤ山脈の中でも聖山中の聖山です。信仰の山であるため登頂許可は下りず、いまだ未踏峰です。
多くの人々の信仰の対象であるカイラス山の周囲には、一周約52kmの巡礼路があり、巡礼者たちが祈りを捧げながら回ります。
「カイラス」という名称は、サンスクリット語で「水晶」を意味する「ケーラーサ」に由来するといわれ、「チベットの修行僧が法力を高める為に、カイラス山に登り水晶を持って降りてくる」 修行があったとも言われています。そのため、カイラス山の水晶は特別な力が宿る神聖なものと考えられています。
カイラス産の水晶は、ヒマラヤ水晶の中で最も入手が困難な水晶の一つです。
山の頂上近くや麓などから産出しますが、一年のうちで採掘できる期間が短く、標高が高い場所での手掘り採掘のため、流通量が少なく、しかも他国への持ち出しも困難なため、私たちの手元に届くことはかなり奇跡的です。
産地の特徴としては、透明度の高い明るい感じのものや、微小水晶や石英粉を表面にまとったもの、クローライトなどを内包したガーデンクオーツ、黄色っぽいものなど、いろいろなタイプが産出します。
水晶の結晶形は、先端が両方にある双尖六角柱(ダブルターミネーテッド)や、長柱状の結晶が多いようです。
カテドラルやレコードキーパー、キー(他の水晶がくっついていた跡)といったマスタークリスタルとしての要素もふんだんに見られます。
また、水晶の折れた部分や母岩から剥がれたところから、別の新しい水晶が成長している様子が、多くの水晶に見られます。これはセプター(松茸水晶)状であったり、先端が多頭状になっていたり、割れた面に新たに細かい結晶が密集していたり(セルフヒールドとも呼ばれます)といった様子で確認できます。 水晶の成長過程で激しい地殻変動があったのかもしれません。
カイラス山が聖山となっていく過程まで写したような、厳しくも美しい水晶たちは、言うまでもなくカイラス山のかけらです。
さまざまな宗教、多くの聖人・聖職者たちが聖地と定めたカイラス山には、人知を超えた何かがきっとあるのだと、素直に信じてよいような気がします。
この山の水晶を、この山のかけらを持てるということだけで、この上ない幸運なのではないでしょうか。
※天然石の色はご覧のディスプレイなどにより多少異なります。また傷や欠け、内包物の露出、他の鉱物・岩盤の付着などがある場合があります。
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