尾平鉱山は、大分県南西部、宮崎県との県境付近にあった、錫や銀などを産出した歴史的鉱山です。
江戸時代初期頃に開かれたともいわれていますが、近代的な操業は昭和10年頃からで、昭和34年には完全に閉山しました。
尾平鉱山において水晶は副産物でしたが、有名な斧石や蛍石などと並んで、鉱物標本としての人気を博しています。
(尾平鉱山産の「斧石」は、2016年に日本地質学会によって大分県の「県の石」に選定されました。)
尾平鉱山産の「まりも水晶」は、その「まりも」の存在感が見事なため、世界的に有名です。
緑色の球が水晶の中に幻想的に浮かんでいるため「まりも水晶」と命名されましたが、その正体は植物ではなく、緑色~灰緑色の球状の鉱物です。
なぜ水晶の中に球状の鉱物が存在するのか?
それは水晶の成長が一時的に止まった時、水晶の表面に球状の鉱物が付着し、その後、再び水晶が成長を始めたため、閉じ込められたからです。
球状の鉱物はクローライト(緑泥石)グループの一種と思われます。球状鉱物が水晶表面にむき出しのまま付着しているものもあります。
尾平鉱山産まりも水晶は、水晶自体の色味や幻影、母岩の味わいもあいまって、風情のある興味深い水晶として、水晶愛好家の垂涎の的となっています。
NPS195
大分県尾平鉱山産まりも水晶
サイズ 約 60mm×20mm×11mm、重さ 約10g
産地 大分県尾平鉱山こうもり坑
●浄化用の白檀香と共にお届けします。
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