竹森鉱床は、山梨県甲州市竹森地区の「小倉山」の西山麗にあります。
地元の人には昔から「水晶山」と親しまれ、また、比較的行きやすい場所なので、鉱物愛好家の方たちもよく訪れる、有名な水晶産地です。
竹森の水晶は縄文時代や古墳時代の遺跡からも発見されており、古くから人々に利用されてきたことが分かっています。
水晶鉱山としての本格的な稼働は明治初期からで、当時は質・量ともに代表的な水晶産地でした。
その後大正時代に入ると産出も減り、大正12年の関東大震災で坑道が崩壊したことにより、採掘が終わったそうです。
数年前までは水晶山として開放されていて、多くの愛好家の方たちが自由に訪れていましたが、一部の悪質な採掘者が山を荒らしたため、地主様によって現在は立ち入り禁止になっています。
竹森産水晶の魅力は、何といってもその際立った個性です。
透明水晶から多種多様な内包物を含む水晶まで、非常にバリエーションが広く、鉱物の不思議な世界を十分に味わわせてくれます。
代表的な内包物は、トルマリン・雲母・緑泥石・板チタン石・鋭錐鉱・針鉄鉱などで、褐色のトルマリンを内包した「草入り水晶」「ススキ入り水晶」と呼ばれるものは特に有名です。
現在では山梨県の水晶鉱山はすべて閉山され、山梨県産水晶の入手は非常に困難になっています。
近年、山梨県産水晶は大変人気があるため、海外の水晶を山梨県産水晶と偽って販売する不正行為が横行していますが、水晶の産地の証明は現在の鑑別技術では不可能なので、消費者の方が確実に本物の山梨県産水晶を入手するのは難しい状況です。
当店では、山梨県産水晶原石の入手も、水晶研磨職人への製作依頼も、商品販売に至る全ての過程を間に人を入れずに直接行ない、決して間違いが起らぬよう細心の注意をはらって商品をご紹介していますので、自信を持って本物であると宣言できます。
その証として、当店が発行する「日本産水晶産地保証書」をお付けします。
勾玉の製作は山梨の一流の水晶研磨職人に依頼しました。
美しい曲線に包まれた厚みのあるフォルムは、ひとつひとつ職人の手の感覚が産み出した見事な造形です。
手数をしっかりとかけた妥協を許さない磨きで、勾玉の表面はとてもなめらかで艶やかです。山梨県産水晶の稀少性だけでなく、工芸品としての価値も高い一級品です。
勾玉の不思議な形は、日本独特のものと言われています。
古代の日本で最初に生まれた月神信仰が勾玉の形を作り上げたという説もありますが、この形が何を意味しているのか、はっきりとは分かっていません。
何故、日本人は勾玉に惹かれるのか?
我々の祖先はこの形にどのような祈りを込めたのか?
日本産の水晶で作られた勾玉は、太古と今をつなぐ道標…。きっと持ち主に必要とするメッセージを伝えるでしょう。
YS390
山梨県竹森産水晶勾玉
縦 約25×横 約16×厚み 約8mm 重さ 約5g
水晶の産地 山梨県竹森
加工地 山梨県
●当店の発行する産地保証書をお付けします。
●浄化用の白檀香と共にお届けします。
●革紐を一本お付けします。(紐は写真と異なる場合があります。)
●紙箱に入れてお届けします。(箱は写真と異なる場合があります。)
※研磨されていますが、内包物の影響などで表面に傷や滑らかでない部分がある場合があります。
※石の色はご覧のディスプレイなどにより異なって見える場合があります。
※この商品は当店の他の店舗でも販売しているため、ご注文のタイミングによってはすでに売切れている場合がございます。その際は追って当店から連絡いたします。